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エクストレイル X20 HYBRID NISMOパフォーマンスパッケージに試乗

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たまたまネットで見かけたエクストレイル NISMO パフォーマンスパッケージですが、
これがツボにはまったので、早速試乗車を探してみたら近所にありましたw

 

アラウンドビューって何だ?

車体としては結構大きめではあるのですが、日産車はアラウンドビューという素晴らしい機能があり、大型車を安全に扱えそうなので試乗車を探してみました。

正直言って、NISMOのオプションでありオプション装着車なんて試乗車ではないだろうと思いつつ探したのですが、なんと近所にありましたw

さらに、NISMOのサイトなどでみていても、白ばかりだったので白なのかなと思ったら、スチールブルーの試乗車でした。

ちなみにアラウンドビューをご存知ない方はこちらをみていただければご理解いただけると思います。

簡単に言うと、前後左右のカメラを使って、車をあたかも空から見下ろしたかのように、モニターに表示する機能です。

低速であれば、走行中にも表示できます。使えそうだなと思ったシチュエーションとしては、駐車場に車を入れるときはもちろんですが、例えば右折の車がいて左側を通り抜けられるかどうか微妙と言う場面で、そろりと近づいて、モニターを見ながら歩道と右折車両の間を通り抜けるなんて走り方が可能になるわけです。

また、路上に駐車するような場合には、路肩に寄せる必要がありますが、ある程度近づいたら、そこでモニターを表示してギリギリまで寄せるなんて芸当が運転が下手な人にも可能になります。

大型車なのに運転があまり上手ではない方や、時々しか乗らないのでボディーサイズがつかめていない方でも、乗りこなしている方と同じようにビシッと路肩に寄せることができるのはすごい事だと思います。

なーんだと思うかもしれませんが、駐車時や発進時に小さな子が車の周りにいたりするのも確認できるので、安全性にもかなり寄与すると私は考えます。

 

エクストレイル 20X HYBRID NISMO パフォーマンスパッケージの外観

NISMOのサイト日産のサイトでは白のボディーカラーの写真が使われています。

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白は確かに格好良いですが、中年の私にはこの赤が目立ちすぎて少々派手な部類に入るので、買うならば赤の部分を黒に塗るか...なんて思っていました。ボディーカラーがダークな部類のものを選ぶと差し色にちょうどいいかもなんて思えました。

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実際、スチールブルーのNISMO パフォーマンスパッケージ装着車は、かなり良いカラーリングでした。赤は決して目立ちすぎず中年でもOKな感じです。
でも、やっぱり黒に塗ったら、それはそれで渋いと思います。

また、私が試乗したこのNISMO パフォーマンスパッケージ装着車はハイブリッドの4WDで、4WDだとマフラーとサスペンションもNISMOのパーツを装着できます。(2WDは外観のみのパーツだけ)

私のGOLF GT TSIは最低地上高が120mmですが、このエクストレイルのNISMOサスペンションは標準の195mmから約30mm下がるということで、165mmになるのですが、エアロも装着しているからか、私の感覚では140mm前後ではないかと思いました。
それでも、GOLFの120mmでも車止めでぶつかるなんてことはほぼないので、140mmもあったら安心です。しかし、30mmも車高が下がっているので、サイドから車を見たときに、ホイールハウスの隙間がちょうど良い感じになっていて、まとまり感のある素晴らしいバランスの車に仕上がっています。

SUVなのに車高を下げる?なんて思うのは私も同じではありますが、そもそも車高が必要なシチュエーションはそれほどないので、普通車の車高があれば十分です。

車高が120mmの私のGOLFでも、八ヶ岳の未舗装路でボディーをするなんてことは無いです。苦労はしますがw
もちろん危険な箇所はいくつもありますが、それは目で見て避ければ良いことです。
そういう技術というか、感覚がない人は車高は下げない方がいいでしょう。
だからと言ってどこでも走れるわけではないですが、この車校でも日常で困るシチュエーションはないと思って良いと思います。

 

エクストレイル 20X HYBRID NISMO パフォーマンスパッケージの走り

私はCVT否定派です。だからDSGのGOLFを選んでいるというわけではないですが、CVTの車はレンタカーや実家のFIT(初代)で乗った際に、走り出しで回転数だけ上がって車が前に進まないのが好きではないです。

ゴルフの感覚でCVT車を運転したときに、右折でアクセルを踏んでも車が前に進まずに焦ったことがあったこともあり、それ以来CVT車は絶対に買わない!と思っていました。次は国産車と思っていますが、CVTの車が多く選びようがないと思っていたのですが、今回エクストレイルを試乗して、少し考えが変わりました。

走り出しは重い車重を物ともせずに、アクセルの踏み込みに対してリニアに加速します。残念ながらガソリンモデルには乗っていないので、ガソリンモデルだったらどうなのかは分かりません。しかし、少なくともハイブリッドはモーターで40ps以上もあるので、走り出しはモーターが相当アシストして加速しているのでしょう。

上り坂でアクセルを踏み込んでみたりもしたのですが、一般道の速度域では不満は全くないレベルの加速感を得ることができました。

さらに、変更されているNISMOのサスペンションですが、すごく出来の良いサスペンションであると感じました。うちのゴルフよりもストロークは長いと思いますが、GOLFでは少し跳ねる感じのある場所でも、エクストレイルの車重も手伝ってか、ビッタリと地面に吸い付いて走っている感じでした。
また、コーナーでもロールが抑えられており、いつもよりは速度域は低かったのですが、それでも車重と全高を考えると走りやすい車でした。営業さん曰く通常のエクストレイルだとかなりロールするとのことなので、たとえエアロは装着しなくてもサスペンションだけは変えるべきだと思いました。

SUVで全高が高くコーナーでは不利なはずなのに普通車と変わらない。これだけの全高で普通車と同じ走りができるのは良いですね。見た目はSUV好きだけれど、オンロードしか走らないような人は、車高も普通車と変わらず走りも問題ない!こんなエクストレイルは最高に良い選択になるでしょう。

ランドクルーザーなどのように大きすぎないボディーサイズも良いです。
私は妻と二人家族なので小型車でも全然問題ないですが、子供がいる方でも、ミニバンではなくこういったSUVを選ぶというのは全然ありだと思います。

先のアラウンドビューがあれば、奥様も安心して運転できると思います。

ちなみにインテリジェントパーキングアシストも試してみたがこれもすごいです。車庫入れが苦手な奥様も安心の機能です。ナビで駐車位置を決めたらギアをドライブとバックに入れてブレーキでクリープの車速を調整するだけでぴったり真ん中に車が止まります。一番上の写真はパーキングアシストで停車した後の写真です。
ただ、あんまり機械に頼りすぎるとボケる気がしないでもないですw

 

総評

見た目よし!走りよし!ではありますが、不満点もありました。

一つはギアです。私はゴルフにのるときに基本的にATモードでは走りません。9割以上は手動変速で運転しています。その理由は変なギア変速でキックダウンされたくないですし、減速時に無駄にブレーキを踏みたくないからです。(下り坂でブレーキを踏みっぱなしにせずにエンジンブレーキを使いたい)

しかし、エクストレイルはドライブ・オーバードライブ・ローしかないので、事実上普通の運転ではオーバードライブしか使うことができません。せっかくのハイブリッドで回生ブレーキによる充電が出来るのに、積極的に自分の意思でエンジンブレーキが使えないのは微妙です。

また、ブレーキが異常に硬いと感じました。私が試乗した車の個体の問題なのかどうかわかりませんが、軽いタッチでブレーキを踏もうと思うと、まったく踏めないのです。力強いタッチで踏まざるを得ないので微妙な調整もしづらく慣れが必要だと感じました。個体差だとしたら問題にはならないと思いますが、エクストレイルに興味のある方は上記のあたりは注意して試乗してみてください。

最後にもう一つ良い点を書かせていただきます。

内装についてはあまり触れていませんでしたが、レカロシートを使っている私にとって、ホールド性の低いこのシートはダメだろうと思っていました。しかし、座面が広いからか、深くしっかり座れて体を安定しやすいシートでした。さらに防水シートだからかわからないが、シートが固めなので長距離運転でも疲れにくいと思います。また、扉を閉めたときに、ゴルフなどの輸入車に負けない重厚感があります。これも従来の国産車とは違って好印象でした。しかし、ここで説明したNISMOの装備に、試乗車にはなかったLEDのフォグなども装着して見積もりを出してもらったところ、ほぼ500万円という価格が提示されましたw

私としては納得感のある500万だなと思いましたが、妻曰く500万円する車にはとても見えないと言われました(汗

輸入車なら一番安い車であってもそこそこ高いと思われるが、エクストレイルだとどんなに高額だったとしても350万円ぐらいの車にしか見えないという感じなのでしょう。残念ながらメーカーやこの車のイメージが先行してしまっているのだと思います。

ただ、国産だから安いと考えるのはもう古い考えであることがよくわかった良い試乗の機会でした。安全装備ももはや輸入車に負けていません。電子デバイスなどはむしろ国産の方が充実していると思えるほどの装備なので、考え方を変えなければいけないと思いました。(国産は頑張っています!!)

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さて、間も無く10年目を迎えるゴルフですが、どうしようかますます迷ってしまいます。

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